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■江田神社 宮崎市
10世紀の初期に記された『延喜式』にもその名を見る古社で、イザナギノミコトとイザナミノミコトの2柱を祀っています。近年は、ヒーリングスポットとして多くの参拝客が訪れています。
この地は、全国の神社であげられる「祝詞」の冒頭にその名が出てくる場所。イザナミノミコトを追って黄泉の国へ行ったイザナギノミコトが、祝詞を唱えながら清らかな水で体を洗い、黄泉の国の穢れを払ったことから、この地が「禊ぎ発祥の地」「祝詞発祥の地」といわれています。
※祝詞
「かけまくも畏き伊邪那岐の大神、筑紫の日向の橘の小戸の檍腹(阿波岐原)に禊ぎ祓えたまいしに……」
御神木のクスノキ
ヒーリングスポットとして注目を浴び人気を集めているご神木のクスノキ。有名なスピリチュアルカウンセラーが著書で紹介したのがきっかけとなり、多くのマスコミで紹介されました。
神話こぼれ話
江田神社は延喜式にも記載された日向式内四座のひとつであり、由緒の最も古い社であるにもかかわらず、他の三社に比べると規模も小さく訪れる人の少ない神社です。これは小戸神社と同様に、寛文二年の大地震による津波によって受けた壊滅的な被害により社勢が衰え、そのため後西院天皇寛文年間の神社制度変革によって当社が村落の産土神と同様の取扱を承けるに至ったこと、また、江戸時代中期の国学者である本居宣長がその著書『古事記伝』で「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」が日向の国には見つからないと言ってこの地の伝承的な由緒を否定した為と思われます。
しかし、現代の高名な哲学者である梅原猛氏は、その著書『天皇家の“ふるさと”日向をゆく』のなかで、この「本居宣長の否定」を複数の論拠を基に宣長の勉強不足と断じ、また、何となく宣長説に従ってきた国学者や古代研究者をも厳しく批判しています。梅原氏の説は明快かつ論理的であり、江田神社の持つ歴史的価値の復権を予感させるものです。
 

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江田神社
住所:宮崎市阿波岐原町字産母127
TEL:0985-39-3743(同社務所)
交通:バス⇒宮交シティから宮崎市フェニックス自然動物園行きバス40分、江田神社下車
車 ⇒宮崎駅から約15分
駐車場:あり
トイレ:あり
御祭神:伊邪那岐尊 伊邪那美尊
 
伊邪那岐尊(イザナギノミコト)  伊邪那美尊(イザナミノミコト)
江田神楽
   

 

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