(国指定重要無形民俗文化財)
1489年に建立されたといわれ、岩長姫・大山祇命を祭る銀鏡神社の大祭時に奉納される夜神楽で、神楽を舞う所の祭壇には、猪の頭(サチミタマ)が奉納されているなど狩猟信仰が色濃く残り五穀豊穣・子孫繁栄の願いが込められています。
銀鏡では神楽面そのものが神様として考えられており、神楽番付の前半では、この神々が次々に降臨します。(降居(おりい)と称しています。)これら神々の舞は、神主や宮司によって舞われる厳粛なものであり、鎮守社や摂社の神々が登場するのは米良系神楽の特徴でもあります。
その他の番付は狩猟や、焼畑農業を中心とした山の暮らしを色濃く伝えるもの、中でも狩の暮らしを狂言風にした“ししとぎり”(狩法神事)は銀鏡神楽を代表する神楽のひとつです。 |